街中ロープウェイ


通天閣の針金渡り
明治45年、大阪の初代通天閣のロープウェイ。


浅草松屋の航空艇
昭和6年開業の、浅草の松屋デパート。
その翌年に屋上に完成した「航空艇」(ロープウェイ)。


渋谷のロープウェイ
こちらは戦後、昭和27年。
渋谷の東横百貨店の屋上と、玉電ビル(現在の東急百貨店東横店西館)をつないでいたロープウェイ。



どれも高所恐怖症キラーなメンバーですが、通天閣のロープウェイが、時代が古いことも相まっていちばん恐そうです。
ポップコーンの屋台みたいなものがそのまま空中に行っちゃった感じで。
特に高所恐怖症じゃないわたしも、これに乗れと言われたらかなり腰が引けると思います。壁っぽいものに囲まれてないし。
当時は「針金渡り」と呼ばれていたそうで、その名称がまた肝試されてるっていうか、恐さを上乗せしてますね。
おねがい針金じゃないやつにしてー!
鋼鉄みたいなのにしてー!
とか、きっと思う。
もし当時生きてて、もし乗せられそうになったら。

恐ろしさはともかく、見える景色はどれも面白そうです。
観覧車もそうですが、街を見下ろす、しかも飛行機のような高度ではなく、この、人の顔が分かるくらいの高さから見下ろす、というのがすごく愉しそうです。

通天閣の下がまるで外国のようですが、これは内国勧業博覧会の跡地に建てられた「ルナパーク」という遊園地だそうです。右下の国旗がたくさん立ってるのは、上下に波状に動きながら回転する「サークリングウェーブ」という乗り物。

松屋の航空艇は、ほそ長いビルの屋上の両端を往復してます。
当初の計画では、隅田川を越えて対岸から折り返し運転する予定だったのが、許可が下りず断念したそうです。ぜひ川を渡ってほしかった。ざんねん。

乗り物自体は、松屋の航空艇がダントツでかっこいいなあ!


テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

2012.06.02 | | 壱階―昭和・映画イラスト

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プロフィール

寺坂安里

Author:寺坂安里
大正・昭和初期の文化と着物を愛する水彩画家・イラストレーター、寺坂安里と申します。
絵とそれ以外の記事が混在していますので、下のカテゴリをご参照いただけたら幸いです。

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