グループ展のおしらせ



装幀画展vol.4 DM 表

装幀画展vol.4 DM 裏
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「装幀画展Vol.4」@麻布十番パレットギャラリー

◆2016/12/3 ~ 12/11
◆11:00 ~ 19:00
◆(11日17:00迄)

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1点、参加させていただいてます~!

描きたい本を自分で選んで、装幀画を描き、装幀デザインも自分でつくるという企画で、私は、このような絵をば。

パノラマ島奇譚

なんの本を選んだと思いますか。


う、浦島太郎……?

タイやヒラメの舞い踊り……

じゃないんです……!


江戸川乱歩の「パノラマ島奇譚」でございます。

昔から、「パノラマ」という言葉に惹かれていて、サイトとブログのタイトルにも入れています。

今は「パノラマ」というと、見晴らしのいい風景やパノラマ写真のイメージが強いかもしれません。
でももともとはパノラマは、「パノラマ館」という見世物小屋が語源で、日本では明治時代に流行したものなのです。

パノラマ館はまず、細い暗い通路をとおって、それが尽きたところにパッと明るい視界が開けると、360度、見渡す限り別世界の絵が描いてあって、それを中心の台から眺めるという趣向でした。戦争場面が多かったのだとか。

とても人気の見世物だったようです。
が、一度見たらお客さんは飽きてしまう上に絵を描き換えるのがたいへん、、という二重苦に加えて、活動写真が台頭してきたという事情で、だんだん下火になってしまったようです。

それでも街の中に、入れ子になってまったく別の世界が存在しているというのはとても魅力的です。
舞台とも活動写真ともまた違って、ふらっと足を踏み入れたら異世界、というこの危うい感じがなんとも心くすぐられるのです。


「建物の外にも世界がある。建物の中にも世界がある。そして二つの世界が夫々異った土と空と地平線とを持っているのだ。パノラマ館の外には確かに日頃見慣れた市街があった。それがパノラマ館の中では、どの方角を見渡しても影さえなく、満州の平野が遥か地平線の彼方まで続いているのだ。つまり、そこには同一地上に平野と市街の二重の世界がある。少なくともそんな錯覚を起させる」

パノラマ島奇譚の主人公、人見廣介もこんな風に言っています。


ということで「パノラマ島奇譚」を選びました。


中身のお話はパノラマ館ではなくて、M県の或る島に不思議な夢幻のパノラマ世界をつくってしまった罪深い男の物語です・・


2016.12.04 | | 参階―グループ展

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