隣の八重ちゃん

はじめて観た時から、自然で朗らかな青春の情景にすっかり魅了されてしまいました、「隣の八重ちゃん」。

隣の八重ちゃん5
昭和9年 島津保次郎監督。


とくに、八重ちゃんと、友達の悦子さん、八重ちゃんちの隣に住む惠太郎さん、この三人が最初に会う場面が、かわいらしくて大好きです。
悦子さんが、初対面の惠太郎さんに恥じらう感じも、八重ちゃんが、好きだからこそ惠太郎さんにちょっとつれない感じも、とても自然でほほえましいのです。うわ、青春を覗いてしまった・・! と、ちょっと心苦しくなるくらいの爽やかさ。

隣の八重ちゃん4
箸が転がってもおかしいお年頃。惠太郎さんが「隣に住んでいるンです」と言っただけなのに、こんなにウケている。




隣の八重ちゃん1

隣の八重ちゃん2
ふたりとも、セーラー服のスカーフを広げて下の方で結んでいるところも、興味深いです。流行っていたんでしょうか。かなりの面積がスカーフ。帽子をはすに被っているのもおしゃれですねえ。




隣の八重ちゃん3
その後、八重ちゃん(右)が着替えていますが、セーラー服の下はジャンバースカートのようです。



八重ちゃんの女学生ぶりが本当に可愛いらしいです。惠太郎さんの靴下をいやいやながら(と見せかけて)縫ってあげたり、惠太郎さんに興味をもったお姉さんに対抗して、自分もお酒を飲んでみようかななんて言ってみたり、こまごまとした描写が、とても繊細で、いいなあ、と。

ひとつだけ、残念な点は、昔の映画はけっこうそうですが、DVDを買っても解説の冊子がほとんど付いていなくて、ただDVDだけがパッケージに入っているのでなんだか、ちょっと寂しい・・。それでも、いま自宅で手軽に観られるというだけでもありがたいですが。当時のパンフレットのコピーとかでもいいから、なんか付けてもらえたら、うれしいなあ。。





2015.09.04 | | 四階―大正・昭和初期

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