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イラストを描かせていただきました。
浅草の、雷門のすぐそばにある煉瓦造りのすき焼き屋「ちんや」さん。
創業135年を記念して『すき焼き思い出ストーリーの本』を刊行されました。
その表紙と、中身のイラストを描かせていただきました。
文明開化の頃から現代まで、長いあいだ日本の食卓をご馳走として彩ってきたすき焼きにまつわる、たくさんの思い出話が1冊になっています。
投稿形式であつまったユニークなお話が掲載されていて、時代背景も場面もさまざまで楽しい本です。
同じすき焼きという料理でも人それぞれの思い出が隠れていたり、今夜はすき焼き!という日のワクワク感を日本中の人たちが共通して持っていたりするのが、なんだか改めて素敵で面白いなぁ、と思いました。
ちんやさんは、明治13年創業とのことで、私の好きな大正・昭和初期の様々な本にもお名前が登場していて、勝手ながらずっと親近感を持っていたお店でした。
浅草の町もとても好きなので、記念の本に携わらせていただけて感慨ひとしおでございました!
ご縁を繋いでくれた、友人たちにも大感謝です!
2015.12.27 | | 七階―イラスト・仕事
先日、ちょっと着物でお出かけする機会があったので、ここぞとばかりクリスマスカラーの着物を装備!
でもお正月になったらこれは、南天のお正月カラーってことで。万能だなこりゃ~
2015.12.26 | | 六階―着物
養鶏の専門誌、「鶏の研究」(木香書房)2016年1月号、表紙のイラストを描かせていただきました!
1年間担当させていただく予定で、卵料理をいろいろ描いていきます。
たのしみです。がんばりますー!
2015.12.18 | | 七階―イラスト・仕事
最近、たまごかけごはんの絵を描かせていただく機会があったので、いろいろ練習していた中の、1枚です。
卵料理というと、向田邦子の随筆にでてくる「麻布の卵」というのを思い出します。
味付けはお砂糖とお醤油くらいで、作り方もシンプル。
ですが、なんだかしみじみ美味しそうなのです。
勝手ながら簡単に紹介すると、
火鉢で、小鍋に茶碗いっぱい分ほどの湯を入れて煮立て、そこへ、あ、ちょっと多いな、入れすぎたかなと思うほどの砂糖と醤油。
その濃いめのおつゆに、あらかじめ丁寧に溶いておいた卵一個を、注ぎ入れ、かきまわさずに放っておく。
卵が浮いてきたら、ゆっくりと箸でかきまわし、火から少し離すように、小鍋を持ち上げ、火が通ったら、完成。
炊き立てごはんに乗せて食べるのだそうです。
「麻布の」と付いているのは、麻布に住んでいた向田さんのお祖母さんが作ってくれたから。
おいしそうだー。
かつ煮のかつ無し、サッパリとしたかつ煮の卵、という感じになるでしょうか。
火鉢の火で、というところもひょっとするとポイントかもしれません。
ぜひ一度、作ってみたいもののひとつです。
2015.12.10 | | 地下壱階―未分類
失敗したり、落ち込んだり、疲れたりしたときに、よく手に取ります。「放浪記」。
なんでもない穏やかな時に読んでも、ふつふつと力が湧きます。
どこの頁から読んでも、大丈夫。
あっという間に、大正時代の街角が、路地裏が、目の前に、リアルな手触りと温度を持って広がります。一緒に呼吸している感じ。
あの現実感はなんだろう。ひとつひとつの言葉が、百年超えても新鮮に、今もまさに目の前で生きている、という感じがします。
すごいなあ、林芙美子。
2015.12.01 | | 四階―大正・昭和初期
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Author:寺坂安里
大正・昭和初期の文化と着物を愛する水彩画家・イラストレーター、寺坂安里と申します。
絵とそれ以外の記事が混在していますので、下のカテゴリをご参照いただけたら幸いです。
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『パノラマ茶館二着イタナラ』