森繁久彌と向田邦子展



森繁久彌と向田邦子展

日本橋三越に「森繁久彌と向田邦子展」を観に行きました。直筆原稿や服や映像など。
向田邦子の小説の構想メモが、走り書き過ぎて何が何だかよく分からないけど、カオスな分だけ臨場感がすごくて圧倒されました。

あと、脚本家時代の新聞のインタビュー記事がとても印象深かったです。でもなんて書いてあったかは忘れてしまったのでいずれ折りを見て思い出す予定。(なんだそりゃ!)

あとは、「う」の抽斗!
「う」は「うまいもの」の略で、向田邦子が生前、美味しいお店の地図や包装紙やお取り寄せもののカタログなどを入れていたという抽斗の、実物が展示してあって、なんてことないスチールの事務用抽斗だったのですがそれを間近で見られたのがいちばん感無量でした。
ちゃんと「う」と書いた紙切れが貼ってあった。
パスポートや航空機事故の記事は見るに忍びないですね。いまでも。



玉黄金らっきょう

そしてこれがその、「う」の中のひとつです!と展示場の出口で売られていれば、まんまと買っちゃうわけです。
何種類かありましたが「玉黄金らっきょう」というのを買いました。甘酢と、淡いレモン風味の、すんごい上品なラッキョウでした。
なんというか人品卑しからぬというか、貴族みたいな雰囲気を醸しているラッキョウでした。ラッキョウに敬礼…!





2012.06.21 | | 地下壱階―未分類

映画の中の夏火鉢

(前回のつづき)


「夏炉冬扇」の言葉どおり、夏に火鉢は役立たず、夏には火鉢は片付けてしまうもの、と当然のように思っていましたが。

実際昔の人は夏にいちいち火鉢を片付けていたのか、どうか、と考えてみたところ、ふと、古い映画で夏に火鉢が出てくるのを見たような気がしたので、怪しい記憶力をたよりに、ちょっと探してみました。

あった!


ということで、以下、映画の中の夏火鉢です。



◆隅っこに置いてる編◆

夏の火鉢1
『稲妻』1952年 成瀬巳喜男監督 出演: 高峰秀子 三浦光子 村田知栄子ら

タイトルからもわかるように、夏の物語。
火鉢は部屋の隅に置いてありますが、フタなどせず、鉄瓶などが乗ったままなので恐らくはお湯を沸かしたりするのに、使っているのではないかと、思います。(余計なお世話ですけども、箪笥の引出しが開かなそうなのは気のせいか、いや気のせいじゃない…!)




夏の火鉢4
『喜劇 駅前団地』1961年 久松静児監督 出演:森繁久彌 伴淳三郎 フランキー堺ら

季節がはっきりしませんが、淡島千景が半そでなので多分暖かい季節でしょう。
こちらも壁際に置いてある火鉢。そして薬缶。これも端っこにありながら、たぶんお湯を沸かしたりするのに使われているのではないでしょうか。使うには使うけど、部屋の真ん中に置くと暑くるしいから端っこへ?





◆冬と同じように使っている編◆

夏の火鉢2
『流れる』1956年 成瀬巳喜男監督 出演: 田中絹代 山田五十鈴 高峰秀子ら

芸者置屋「つたの家」の居間。完全に夏ですが、山田五十鈴のお蔦さんが火鉢の前に座り、煙草盆のように使っています。このくらいの大きさの火鉢だと、動かすのも面倒だから年中この位置に置いてあるのでしょうか。当然のように使用中、と見えます。



夏の火鉢3
『喜劇 駅前旅館』1958年 豊田四郎監督 出演:森繁久彌 伴淳三郎 フランキー堺ら

旅館の、お帳場。
これも季節はよく分かりませんが、柊元旅館の主・森川信が半そでなので、暖かい季節でしょう。左下に、火鉢に鉄瓶が乗っているのが見えます。あたりこそしないものの、わりとお部屋のド真ん中付近に配置し、片付ける気配は無い模様。火鉢のデザインが格子状で素敵です。





◆囲炉裏使ってる編◆

夏の火鉢5
『喜劇 駅前温泉』1962年 久松静児監督 出演:森繁久彌 伴淳三郎 フランキー堺ら

こちらは、会津の温泉街。
これも季節不明ですが、半そでの人がわりと出ています。
土地柄、夏でも涼しいのかどうか、そこのところもちょっと分かりませんが、囲炉裏には炭火が熾っていて、旅館の主・森繁久彌が、煙管に火をつけたり、お湯をぶちまけて灰神楽をあげたりしています。




◆片付けてる…!編◆

夏の火鉢6
『喜劇 駅前団地』1961年 久松静児監督 出演:森繁久彌 伴淳三郎 フランキー堺ら

見つけた、片付けてある…!
こちらは逆に、火鉢が片付けられて、廊下の隅に重ねて置かれているところ。右奥の、朱色のが火鉢だと思います。




以上、駅前シリーズが過半数になってしまいまして、映画の中の、というか、もう、アンタどんだけ駅前の火鉢に目を光らせてんのー!という結果になりましたが。


結論。

つまり、夏に火鉢を使っていても別におかしくはない。ということだと思います。

おかしくはないけど暑い、ということだと思います。




さてうちはどうしようかなあ~!




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2012.06.09 | | 壱階―昭和・映画イラスト

夏の火鉢


去年の冬から、火鉢を使い始めました。

火鉢1

お湯を沸かしたり、



火鉢2

お餅を焼いてみたり、と寒い時期、ずいぶんと面白かったのですが、そろそろ夏。

やっぱり夏は押入れ行きかなあ、と思っていましたが、「夏 火鉢」で検索してみたところ、夏にも上手く飾ってらっしゃる方はいるようで。こちらのサイトさまを参考に、うちでも夏も飾ろうということになりました。
なりましたっていうか、ひとりで勝手に決めました。



火鉢3


灰をならして、ひとまず本箱の木枠のガラス戸を外して、置いてみたところ、サイズはぴったり。
手持ちのたこ焼きもあしらってみました。

しかし、うーん、何かが違うような気もします。(たこ焼き以外で)

やっぱり、この箱火鉢の場合、中の灰は見えない方がよいような気もします。

布を掛けるのもいいかもしれませんが、布にした途端に必ずやなんかこぼすこと請け合いなので、それは保留にしとこうと思います。

このぐらいの大きさの板を探してくるのがやはりよいのかもしれません。


うーん、じゃあ、

とりあえず。

とりあえず、たこ焼きを食べよう。





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2012.06.05 | | 四階―大正・昭和初期

プース・カフェ


プース・カフェ

昨日は「大正時代」の繋がりで初めてお会いした素敵な方々に、帝国ホテルのバーに連れて行って頂きました。
滅多に行かない(×行かない→○行けない)ところなので、浮き足立ってしまう。多分3センチくらいは浮いてた。

隣の席の御婦人が注文されていた、プース・カフェという五色のカクテルを写真に撮らせてもらいました。お酒の糖度による比重の違いで、重いものから順にそっと注いで作るそうです。七色のものもあるそうです。す、すごい。

趣深い話に惹き込まれ、滅多に行かない(×行かない→○行けない、というか初めて行った!)ところなので、ついつい長居させて頂き、ふわふわした気分で帰りました。

夢だったのかもしれない。


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2012.06.04 | | 壱階―昭和・映画イラスト

街中ロープウェイ


通天閣の針金渡り
明治45年、大阪の初代通天閣のロープウェイ。


浅草松屋の航空艇
昭和6年開業の、浅草の松屋デパート。
その翌年に屋上に完成した「航空艇」(ロープウェイ)。


渋谷のロープウェイ
こちらは戦後、昭和27年。
渋谷の東横百貨店の屋上と、玉電ビル(現在の東急百貨店東横店西館)をつないでいたロープウェイ。



どれも高所恐怖症キラーなメンバーですが、通天閣のロープウェイが、時代が古いことも相まっていちばん恐そうです。
ポップコーンの屋台みたいなものがそのまま空中に行っちゃった感じで。
特に高所恐怖症じゃないわたしも、これに乗れと言われたらかなり腰が引けると思います。壁っぽいものに囲まれてないし。
当時は「針金渡り」と呼ばれていたそうで、その名称がまた肝試されてるっていうか、恐さを上乗せしてますね。
おねがい針金じゃないやつにしてー!
鋼鉄みたいなのにしてー!
とか、きっと思う。
もし当時生きてて、もし乗せられそうになったら。

恐ろしさはともかく、見える景色はどれも面白そうです。
観覧車もそうですが、街を見下ろす、しかも飛行機のような高度ではなく、この、人の顔が分かるくらいの高さから見下ろす、というのがすごく愉しそうです。

通天閣の下がまるで外国のようですが、これは内国勧業博覧会の跡地に建てられた「ルナパーク」という遊園地だそうです。右下の国旗がたくさん立ってるのは、上下に波状に動きながら回転する「サークリングウェーブ」という乗り物。

松屋の航空艇は、ほそ長いビルの屋上の両端を往復してます。
当初の計画では、隅田川を越えて対岸から折り返し運転する予定だったのが、許可が下りず断念したそうです。ぜひ川を渡ってほしかった。ざんねん。

乗り物自体は、松屋の航空艇がダントツでかっこいいなあ!


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2012.06.02 | | 壱階―昭和・映画イラスト

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